「板」

板倉で使う3センチの「板」は、本実(ほんざね)といわれる加工がされた板です。この3センチの板を壁にも床にも天井にも使用します。これにより、使いまわしや、良い材の選別が可能になり、材料のロスを減らすことができます。・・そうは言ってもかなり多くの板を使うことにかわりありません。30~35坪程度の家で、壁だけで約400~500枚。天井や床も含めれば、その倍の800枚~1000枚の板が使われます。(幅15センチx長さ4m)板だけで、構造体の柱や梁を裕に超える木材量になります。
この板を、使う場所ごとに分別し、綺麗なものは主要な部屋へ、節が多かったり、色が悪いものは収納や見えにくい部分へ・・というように使ってゆきます。 個性のある日本の木材にはこの使い分けが沢山できることが大事なのです。(全て葉枯らし、天然乾燥の木材を使用しています。)
「木ずり」

一般的な木造建築では「筋交い」と言われる斜めのツッパリ材が耐力壁として使われますが、板倉構法では、筋交いは使いません。横に落とし込んだ板倉の板にこの「木ずり」を縦方向に張ります。この補強によって筋交いと同等の耐力となります。(木の建築フォラム伝統木造研究会にて大臣認定取得済) タテ材とヨコ材だけで地震に耐える構造にする・・というのは昔から日本の民家構造に見られます。ツッパリ材による力の集中が無いため柱や梁を傷めにくい構造になります。一方、一般の筋交いの場合は柱の上下に集中的な力がかかりますし、大きな引抜力も発生します。その為、ホールダウンなどの金物や金属プレートによる補強が不可欠なのです。
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「木で防火する」

「木」は燃える・・これは常識といえばそうでしょう。ですが、木は一度炭化するとそれから先は燃え進みにくくなります。そのスピードは1分間に約1ミリ。単純に3センチの厚みの板ならば、30分間は火がぬけることはない・・ということになります。法律でいう木造の防火仕様は、一般地域で20分間、防火地域で30分間、損傷しないことが条件になっています。板倉構法の壁の場合、厚30ミリ+24ミリ=計54ミリとなり、板倉の耐力壁だけで防火的条件を満たすことができます(木の建築フォラム伝統木造研究会にて大臣認定取得済)。また、軒裏部分も厚30ミリの板と面戸板の組み合わせで45分の準耐火構造が既に告示認定されており、この板倉の防火仕様と軒裏の準耐火構造を採用すれば、たとえ防火地域であっても、屋根以外は全て木を表した家が可能です。
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「ダブル込み栓」
「鬼に鉄棒」
建物の角、隅柱に発生する引き抜き力は、板倉構法であっても2階建ての場合、最大15KNを要求されます。その場合は込み栓だけでは対応できません。また、隅柱部分は「柱を落とす」方法をとっていますので、隅部分には「鬼に鉄棒」というホールダウン同等の補強金物を使用しています。
この補強金物の場合、一般のホールダウンに比べれば、ボルト等による欠損が少ないこと、柱中心で引くことができること、柱を施工した後はボルトがほとんど見えないこと・・等の利点からココロでは採用しています。
→鬼に鉄棒取り扱い先「U建築工房」
「Dボルト」

梁や柱の接合部分はDボルトで補強しています。
通常使われている羽子板ボルトに比べ、部材の中心部分で引き寄せることができ、ボルト自体も目立ちにくいので、梁や柱が見える部分や梁成(はりせい)が大きい場合等に使用しています。
→Dボルト販売先:コボットシステム
「パイプ羽子板」

Dボルトは高価なので梁や柱の接合部分で隠れる部分や柱を上下引きするような部分にはパイプ羽子板を採用しています。
安価で比較的どこの金物屋さんでも手に入れることができる為、一般の羽子板金物の代用品として使うこともできます。
→パイプ羽子板取り扱い:タナカ



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